パーキンソン病は、多くは40歳以後に発症し、手足のふるえ、筋の固さ、動作の遅さ、歩行の拙劣さ、転びやすさなどの症状がみられる病気です。最初から全部の症状がそろっているわけではありませんが、発症して数年経つとこれらの症状の大部分がみられるようになります。初期の症状で一番多いのは手のふるえです。
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| 図1 パーキンソン病患者さんの姿勢前屈みで膝も曲がっています。 |
以上がパーキンソン病の主な症状ですが、そのほかにもよくみられる症状として自律神経障害と精神症状があります。自律神経障害では便秘が最も多く、あぶら顔、多汗、よだれ、起立性低血圧などがみられます。精神的には抑うつ的になるひとが多いことが知られています。 パーキンソン病の診断は、これらの症状があって、それがパーキンソン病の薬をのむことでよくなれば、ほぼ間違いありません。CTスキャンやMRIでは異常がみられません。
パーキンソン病と似た症状がみられるものをパーキンソン症候群とかパーキンソニズムといいます。それらの原因としては、脳血管障害、他の変性疾患、薬剤性などがあります。意外と多いのが、ほかの病気をなおすために飲んでいる薬によっておこる薬剤性パーキンソニズムです。この場合はパーキンソン病と比べて症状の進み方が速いのと、左右差が乏しいという特徴があります。この場合、その薬の服用を止めれば速やかによくなりますので、飲んでいる薬のチェックはとても大切です。
この病気は周りの人にうつるという心配はなく、遺伝もしませんが、若年で発症したヒトではごくまれに遺伝性の原因があることが知られています。パーキンソン病は今のところ完治させることは無理ですが、治療でよくすることが可能ですから、ここに書いたような症状のあるひとは、早いうちに神経内科の専門医に相談することをおすすめします。
次回はパーキンソン病の原因について掲載します。